未来を変えるエコ活動
インタビュー前編(vol.1)では、紙のチェックシートからEAPへ切り替え、参加のハードルを下げながら、リサイクル拠点の活用や地域通貨との連携で「続けやすさ」も整えている能美市の工夫を伺いました。
一方で、脱炭素の行動変容を広げていくには、仕組みだけでなく「知る・体験する」機会づくりも欠かせません。能美市ではEAPに加えて、環境イベントや対外的なPRにも力を入れています。
そこでインタビュー後編では、EAP以外の取り組みについて、狙いと現場の手応えを伺いました。
1.能美市では、環境イベントやPRの“ゴール”をどこに置いていますか?
イベントやPRは、やって終わりではなく、家で実際にやってもらう/続けてもらうことが目標です。特に能美市では毎年「子どもと未来の能美環境フェスタ」というイベントを行っていますが、そういったイベントで子どもが体験したことを親に伝えて、家庭で実践が広がっていく——そうした流れをつくることがゴールの1つだと考えています。
2.「子どもと未来の能美環境フェスタ」はどのようなイベントですか?
もともとは能美市の市民団体が主体となって実施しているイベントで、能美市は事務局として関わったりブース出展を行ったりしています。
昨年は市制20周年の節目もあり、市も主催側に入り開催しました。
3.参加者層を広げるために、工夫した点はありますか?
従来は環境に関心のある方が中心でしたが、昨年は体験できるコンテンツを増やしたことで、子ども連れの参加も増えました。
「楽しい」と「学び」を両立しつつ、家庭で取り組めることをメインに据えて企画しています。
4.参加者の反応で印象的だった声はありますか?
「楽しかった」という声に加えて、「知らなかった」「家でもやってみようと思った」という声も多くありました。
イベントが“行動の入口”になれている手応えにつながっています。
5.対外的なPRでは、何を打ち出していますか?
EAP単体というより、SDGsとカーボンニュートラルを推進するために、どのようなことをしていかないといけないのか、市ではどのような取組を行っているか等をPRしています。
今後は、能美市の「のみSDGsパートナーズ」に登録いただいている企業・団体等と連携し、カーボンニュートラルの視点でも取り組みを増やしていきたいと考えています。
──本日は貴重なお話をありがとうございました。
イベントで心が動き、家で行動が始まり、仕組みがそれを支える。能美市が目指しているのは、脱炭素の取り組みを“続く習慣”に変えていくことでした。EAPと環境イベント・PRを組み合わせながら、家庭へ、地域へと広がっていく流れを丁寧に育てていく。その積み重ねが、ゼロカーボンシティの実現へと一歩ずつ近づけているように感じました。
※子どもと未来の能美環境フェスタ
市民・企業・行政・学校が連携し、環境に配慮した暮らしや企業活動への転換を考えるきっかけづくりの場です。出店者による環境活動の紹介や体験を通して、親子を中心に楽しみながら学べるフェスタとして開催されています。
※のみSDGsパートナーズ
能美市とともにSDGsを取り入れた持続可能な地域・社会づくりに取り組むことを目的に登録された企業・団体等。多様な主体の連携により、地域全体で持続可能なまちづくりを進めています。
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