未来を変えるエコ活動
宇都宮市が進めるエコ・アクション・ポイントは、どのように市民の利用へつながっていったのでしょうか。
本記事はインタビューの後編として、利用の広がり方と、反響の大きかった取り組みを追っていきます。
5.利用が多い世代/少ない世代:若年層は“刺さる交換先”が鍵
──利用が多い層は?
現状、40~50 代女性の利用が多い印象です。一方で、10 代・20 代のユーザーは少ないのが課題です。
──若年層には、どうアプローチしていますか?
若い世代は「自分の興味があるもの」「日常で使うもの」への反応が大きい、という示唆がありました。そこで、今後の施策として、例えば動画配信サービス(例:プリペイドカード等)のような“刺さる交換商品”を用意し、興味喚起につなげたいと考えています。「スマホの中で完結できる交換先」があると、説明もしやすくなります。
6.反響が大きかった企画:年 2 回のキャンペーンと“ランキング”
──成功した施策・反響が大きかったものは?
特に反響が大きいのは、年 2 回実施しているキャンペーン(通称:「貯めないなんてもったいないキャンペーン」)です。通常の交換商品に加え、“豪華な景品が当たる”要素があることで、楽しみにポイントを貯める方が多かったことが、アンケート結果からも分かりました。景品については当初、市で用意していたのですが、協力店の皆さまに協賛品の提供をお願いしたところ、前回は多くの協力店が快くご協力くださいました。オータニさんのギフト券、ベルモールさんのエコバッグなど、地域の皆さんの“応援”が景品として形になったことも、この企画の大きな支えになっています。
さらに令和 7 年 6 月には、CO2 削減量に応じて上位者にポイントを付与するランキング形式の企画も実施しました。参加者からは「ポイ活の励みになる」といった声もあり、新しい試みへの反応を感じています。
7.成果指標は「登録者数」と「協力店数」。目標達成へ、次のフェーズへ
──事業としての成果指標はどう計測していますか?
実行計画での目標として、令和 12 年(2030 年)までに登録者数 3 万人を掲げています。成果としては主に登録者数を見ています。加えて、広がりの指標として協力店数も重視しています。
──継続の課題は?
市の財政状況もあり、事業予算が縮小していく局面はあります。だからこそ、より多くの市民に参加してもらい、必要な施策だと判断される状態をつくることが重要です。現状は目標にまだ届いていないため、周知・参加促進を強化していきたいです。
8.これからの理想:まちのあちこちで“自然に使われる”状態へ
──今後、どんな状態を目指していますか?
理想は、もっといろんなお店に QR コードを置いていただき、お店を利用したときに自然と読み取りが行われて「ポイント貯まった!」が日常の会話になるような状態です。
9.他の自治体・市民に向けてのメッセージ
──導入を検討されている自治体に向けてメッセージをいただけますか?
運用上、特に難しいことは感じませんでした。安心して導入できる仕組みだと思います。仲間が増えると嬉しいです。
──市民に向けてメッセージをお願いします。
自分自身も「エコ・アクション・ポイント」に参加しているのですが、お店などでQR コードを読み取る方を見かけると、なんだか嬉しくなるのです。環境のためと言われると少しハードルが高く感じるかもしれませんが、いつもの生活に“ちょっと良いこと”をプラスするだけで、無理なく取り組めて、しかもお得なのです。ぜひ皆さんにも気軽に参加していただけたら嬉しいです。
──本日は貴重なお話をありがとうございました。
取り組みの工夫と現場の手応えから、行動変容を広げるヒントが見えてきました。今後の展開も、引き続き注目していきます。
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